'33年に「Mystery of the Wax Museum」の原題で映画になった、C・S・ベルデンの戯曲の再映画化。オリジナルは3Dだが、その版は観ることが出来ないだろう。1900年のニューヨーク。彫刻家ジャロッド教授は教育に関心を持ち、世界の偉人像の並ぶ蝋人形館を、興行師パークと経営していた。しかし、より刺激的な化け物屋敷への転換をはかるパークに火を放たれ、教授の傑作は跡形も無く融け消える。...消火を試みて火に包まれた教授は不具となり、ロンドンの町をさまよう。復讐を誓う彼はパークを、次いでその愛人キャシーを殺し、蝋人形にして館に飾る。さらに、それだけでは飽き足らず、死体安置所の遺体を盗み出し、人形に変えてコレクションを増やしていく。行方不明になっていたキャシーを探す、友人のスーは、館を見物して驚く……。スー役のP・カークの叫びもキマって、怪しの教授V・プライスはいつもながら本当にブキミ。チャールズ・ブチンスキーことブロンソンが教授の助手(その名もイゴール)として出演している。まさに猟奇、江戸川乱歩の世界なり!