今や全世界にTV中継され、日本でも毎年レースが行われるほどまでになったF-1グランプリ。その'77年全レースを、メカニックの姿やレーサーの私生活、シドニー・ロームのインタビューやレース会場に現れたジェームズ・コバーン、ジーン・ハックマンらのコメントを交えて送るドキュメンタリー。'76年8月、西ドイツGPでのニキ・ラウダの大惨事の映像を、ラウダ自身が語るシーンを始め、有名選手のクラッシュシーンなど“...決定的瞬間”シーン満載だが、それだけに止まらず、レース全体の持つ興奮や緊張感を迫力ある展開で見せるところは、ヤコペッティ作品を始め様々なドキュメンタリーを手掛けてきたM・モッラの功績によるところである。20名からなるカメラ・クルーの中には、あの「スピード」のヤン・デ・ボンも参加していた。なお、日本で公開されたバージョンは音声が英語で、音楽は惣領泰則が担当したOP&ED、「POLEPOSITION」と「LET ME LOVE YOU」(歌は日本人女性デュオのTinna)が使用されたものだった。(なんと16年に当時発売されたサントラLPレコードがCDで復刻!)