ロニー・クレイブン刑事(ペック)は、ヨークシャーの自宅の前で娘のエマ(ウォーリー)と一緒にいるところを近距離から散弾銃で撃たれ、彼を庇ったエマが死んだ。その夜から彼はエマの霊と話すようになる。娘の部屋を調べていた彼は拳銃とガイガーカウンターを発見し、娘の住んでいたロンドンで捜査を始める。娘は反核組織に深く関わっていた。単なる殺人事件の捜査と思いきや、事件は政府を巻き込んだ巨大な陰謀へと発展する。特...に5話以降の展開は、さながらスパイ映画。ベイカーの狂気の行動とともに5時間のドラマは尻上がりに緊張感が高まり、救いのないラストへと突き進んでゆく……。エリック・クラプトンをフィーチャーしたマイケル・ケイメンの切なくも凛々しい音楽は、後の「リーサル・ウェポン」シリーズを彷彿とさせるもの。監督のM・キャンベルはこの後ハリウッドで「ノー・エスケイプ」を撮り、ピアース・ブロスナンの新ジェームズ・ボンドによる「ゴールデンアイ」に大抜擢される。以下はエピソード・タイトル。第1話「特別休暇」(Compassionate Leave)、第2話「エマのファイル」(Into the Shadow)、第3話「影の主役」(Burden of Proof)、第4話「突破作戦」(Breakthrough)、第5話「ノースモアへ」(Northmoor)、第6話「黒い花」(Fusion)。