作品へのコメント

法律が役に立たない時なら、俺の出番だ
ユーザー名:リベルタド!!投稿日:2025-03-20 12:56:11
最近問題になっている特殊詐欺、フィッシング詐欺は、善良な人々、特に老人を食い物にする許しがたい犯罪で、日々巧妙化、悪質化が進んでいる。だからといって、我らがジェイソン・ステイサム様が相手にする“敵役”にしては、いささか“小者”だなって観ていたら…。あれよあれよと話はデカくなり、なんと国家元首にまで飛び火する一大事に。
“ビーキーパー”なる闇の組織は、国家権力ですら介入できない、秘密結社か何なのかは、多くは語られないが、超法規的権限を与えられていて、犯罪者だろうが警官だろうが、容赦なく殺害していく。そうして、法治国家の腐敗を浄化してきたらしい。
ゆえに、ちょっと手出しが出来ないような政治家でも、悪徳経営者、卑しい犯罪者、横暴な警官でも、ステイサム様は、躊躇なく鉄槌を下す!これが、庶民のうっぷんを晴らしているようでスカッとする!
この有りえないくらいの圧倒的な強さ、凄くいい。
1962年夏。なるほど。
ユーザー名:over投稿日:2025-03-20 10:18:11
劇場でちゃんと観たのは初めてか。

ラジオ放送でずーっと流行曲が流れているスタイルは、当時は斬新だったんだろうと思う。サントラは聴いていたので、聴き慣れた曲が多い。

1962年夏の一夜、ということは、ケネディ政権で、当然ケネディは存命で、まだベトナム戦争に本格介入していない頃。まだアメリカが屈託がなかった時代。
公民権運動は起こっているけれど、田舎街はあまりその影響がない。主人公たちが通う高校のプロムに黒人生徒の姿はほとんどいない。
あまりそういう社会問題を絡ませずに、若者の不安や葛藤を描いたことが清々しい。優等生として東部の大学にこのまま行くのか。進学で彼女と離れてもいいのか。女の子にもてたい。車の公道レース以外にすることがない。身の回りのことオンリーである。実に清々しい。
エンドロール前に示される、4人のその後がほろ苦い。2人若死に、1人街から出ず、1人が作家に。ちょっと『スタンド・バイ・ミー』を思い出す。ついでに『アニマルハウス』も。
私の学生時代の『セント・エルモス・ファイアー』にあたる映画だと思う。ちゃんと劇場で観ておいてよかった。
面白さはリミテッド
ユーザー名:コマンドー者投稿日:2025-03-20 09:21:09
ポールウォーカー主演のフルスロットルとごっちゃになりそうな作品。
独立プロによるB級犯罪アクションだが、パルクールをフィーチャーしているのが特徴。
ストーリーはありきたりだが、パルクールシーンはそれなりに見ていて楽しいが、期待したほどはパルクールシーンが多くないのがイマイチ残念。
午後ローで暇つぶし程度に見るには最適な作品。
80年代近未来SFカルト映画の代表作
ユーザー名:コマンドー者投稿日:2025-03-20 09:16:12
アメリカからのブレードランナーに呼応してイギリスから登場した80年代近未来SFカルト映画のブレードランナーと双璧をなす傑作である。
ブレードランナーのサイバーパンク的世界観に対して、本作は無数のダクト配管のデザインが印象的なレトロフューチャーな世界観で圧倒するが、根底に2作品とも40年代のフィルムノワールの雰囲気があるのが面白い。
テリー・ギリアムの演出はおそらくオーソンウェルズをかなり意識したものだと思われる。
家族はつらいよ
ユーザー名:コマンドー者投稿日:2025-03-20 08:35:35
アメリカで数多くの賞を受賞したアレクサンダー・ペイン監督による家族ドラマ。
アメリカで絶賛!は実際見ると大したことねえじゃねえか!ってパターンが多いが、本作は絶賛も納得のよく出来た家族ドラマに仕上がっており、最後まで退屈させない。
ハワイのロケーションも効果的だ。
主役のジョージ・クルーニーも好演しているが、長女役のシェイリーン・ウッドリーが一番印象に残る。
王道的な感動の家族ドラマにはなっておらず、結局最後までジョージ・クルーニーは踏んだりけったりで、親戚も金が入らずガッカリで、ジョージ・クルーニーが土地を売らないと決めたのも、自然保護や住民のためではなく、妻の浮気相手に金が入るのが気に食わないからだけのようにしか見えない。
ロバート・アルトマンの支離滅裂
ユーザー名:コマンドー者投稿日:2025-03-20 08:32:53
ロバート・アルトマンのヨーロッパ趣味が全面に出たニューロティックスリラー風作品。
スザンナ・ヨークの精神錯乱が全編に渡って主観映像と客観映像が入り混じって展開し、最後はある事件を引き起こすまでを描いている。
ロバート・アルトマン作品の中でも突出した難解な展開だが、ヴィルモス・スィグモンドによる幻想的な映像や、ツトム・ヤマシタによる前衛音楽の力により、それなりに最後まで見られるようにはなっている。
seriously
ユーザー名:ringoringo投稿日:2025-03-20 08:30:17
【ネタバレ注意】
いい映画だと思います…
しかしながら、カンヌとアカデミーを授賞する程の作品なのかという、個人的な意見があります…

主演の女優さんはアカデミー授賞も納得の演技でした~
ユーザー名:あっさん投稿日:2025-03-20 00:25:01
アカデミー賞授賞式をウォッチングし、さらにその後に本作を鑑賞して、つくづくこう感じた。カンヌ国際映画祭のパルムドールも、アカデミー賞の5部門受賞も、ひとえにショーン・ベイカー監督の人徳の賜物なんじゃないか、彼の人好きのする性格と、映画芸術への情熱が、周囲の審査員やアカデミー会員を突き動かしての快挙だったんじゃないかと。
 これすなわち、作品自体への称賛では、必ずしもない。

 上映時間139分のこの作品、最初の数十分間こそヒロインのアニー(マイキー・マディソン)が玉の輿に乗る過程を描いたシンデレラストーリーだが、その後は一貫して負け戦に向けた長い長い行軍のような様相を呈するんだよね。
(ネタを明かして申し訳ないが)大逆転もどんでん返しも起こらない。意外な助っ人も現れない。敗者の悲哀と矜持に寄り添うしかない、これは物語なのだ。

 ここでベイカー監督が演出に失敗していたのではないかと疑われる あるポイントに触れなければならない。
 アニーを連れ回す一団の中の下っ端イゴール(アカデミー賞助演男優賞候補のユーリー・ボリソフ)を、アニーは蛇蝎のように忌み嫌うのだが、映画を見慣れた観客の目には、意外にいい奴であるイゴールに、ヒロインが次第にほだされていくってパターンが見え見えなのである。
 ところが観客の予想に反して、その見え見えのパターンを、ベイカーは一向にたどろうとはしない。にもかかわらず、最後の最後になって、唐突と言うにはあまりに唐突な行動をアニーに取らせるものだから、観ているこちらはどう解釈したらよいものか戸惑ってしまう。果たしてこれはベイカーのミスなのか、それとも確信犯なのか?
 そこまでのお膳立てがうまくできていたなら、同じようにすべてを失ったかに見えた『マッチスティック・メン』のニコラス・ケイジが、最後の最後にあえかな希望を手にしたがごとき感動とカタルシスが味わえたはずなんだけどね・・・。
ツッコミどころ多し
ユーザー名:D-day投稿日:2025-03-19 22:44:12
【ネタバレ注意】
よくまぁこのチンケなネタで映画作ろうと思ったよな
納戸のボロいドアが銀行の大金庫の扉並みの堅牢さとはどゆこと? 
しかもあんなDVジャンキー旦那との間によく二人も子供こさえたよな
同類のジャンキー時代は仲睦まじかったということか?
あの変態小児性愛者のおっさんはヴィンセント・ギャロだったのか!?
ビックリだー!!
ボイスオーバーやサウンドブリッジ
ユーザー名:ゑぎ  投稿日:2025-03-19 20:55:24
成瀬の初期の代表作と云えばこれ、という位置づけの作品だと思うが、私の好みで云うと、情緒的に過ぎるというか、ちょっとクサいと感じられる場面・演出があって、どちらかと云えば同年の『噂の娘』の方がいいと思える。とは云え、成瀬がトーキーの話法をまだまだ試していて(成瀬のトーキー3作目)、そこが実に面白い細部を作り出しており、テクニカルな面で傑出している部分は多く指摘することができる作品だ。

 例えば、ボイスオーバーやサウンドブリッジの繋ぎ。序盤で丸の内辺りの路上を舞台に主人公-千葉早智子とその友達みたいな恋人-大川平八郎が会話する場面があるが、続く自宅の千葉の母-伊藤智子の画面に、まだ大川の科白が被っているという処理。あるいは、千葉のオジさん(母の兄と思う)-藤原釜足の登場は、彼の画面より先に、千葉と伊藤のツーショットに彼の声(科白)が入る。また、中盤で父親-丸山定夫が久しぶりに東京へ出てきたことを知った千葉が、ご馳走を作って父の帰宅が待つけれど、いつまで経っても帰ってこないという場面で長い暗転(フェードアウト)があり、そこにギターの劇伴が流れる。次に(暗転直後に)下宿で大川がギターを弾いてるショットが繋がれ、劇伴はこれだったと分かる繋ぎ。

 このような細部の例だけでなく、終盤のプロットの大きな転換点でも鮮やかなボイスオーバーを使った繋ぎを見せる。これは誰もが目に留まる成瀬らしい凝ったシーン構成だと思う。具体的には、長野の山間部で妾の雪子-英百合子やその妾腹の子ら(堀越節子と伊東薫)と暮らす父親-丸山に会いに行った千葉のシーケンス。もともと千葉は父親を東京に連れ戻す目的で来たのだが、丸山は「よすよ、行くのやめた」と云い出し、千葉も「もう帰らなくていい」みたいに云う。だが、次のシーンで汽車の窓外の景色が来て、にこやかな丸山がミカンやチョコレートを千葉に渡す場面が繋がれ、千葉の独白が流れる。この汽車の中の場面からは(いや長野のシーケンス全体が、かも知れないが)、千葉が大川に話すフラッシュバックだった、という見せ方だ。実は、この長野のシーケンスの中の英百合子の描き方が出来過ぎていて(千葉の対応も含めて)、そこが最初に書いたクサいと感じる部分でもあるのだが、しかし、このシーケンス最後のフラッシュバックの扱いは、ちょっと俄かに類例を思いつかないぐらい鮮やかな構成だと思う。

 あとは、またぞろ、本作においても切り返し(ショット/リバースショット)とドリーショットについて触れておきたい。冒頭の千葉と大川の会話シーンから既に、実にいい人物の仰角構図の切り返しが多用されているけれど(長野の場面でも何度も仰角で切り返す)、しかし特記すべきは、軸線(会話軸、イマジナリーライン)を越えた180度(ドンデン)の切り返しの多さだろう。普通、イマジナリーライン越えの切り返しは禁じ手と云われることが多いが、これだけやっても、別に観客に混乱も与えず、ちゃんと繋がって見えている。ただ、例えば千葉の振り返るショットの次にドンデンで繋ぐことで、千葉の視線でもって相手の位置を認識させたり、肩なめショットにして人物の置かれた空間が補足できるように工夫されているということは云えるだろう。また、千葉に対するドリーの寄り引きも全編頻出するが、そのほとんどが、緩やかな品の良い(悪目立ちしない)ものだ。ただし、ラスト、エンディングのドリーの連打は私は好きではない。これってサイレント期から多用されているが(例えば『夜ごとの夢』が顕著)、登場人物が、ではなく、作者(成瀬)が情緒過多に見える演出だと思う。
サイコキラーかと思えば。
ユーザー名:over投稿日:2025-03-19 19:22:16
【ネタバレあり】
FBI新人女性捜査官が主人公で、連続猟奇殺人事件なので、『羊たちの沈黙』系統かな、と思ってました。サイコキラー・サスペンス。

でも、主人公は超感知能力を持っているし、シリアル・キラーは悪魔崇拝で妙な力を使うし、オカンもそっちの人で、『ヘレディタリー/継承』というか『エンゼル・ハート』というか、オカルト・ホラーでした。オカン、若干『キャリー』のオカンが入っています。

ニコラス・ケイジは、デカ鼻・割れ顎に白塗りで、楽しそうです。あんまり、特殊メイクをしないイメージだったので、ちょっと珍しい。
青春の彼方
ユーザー名:あーぼう投稿日:2025-03-19 18:18:50
【ネタバレ注意】
ミステリージャンルで言う「閉ざされた雪の山荘」物の近未来版。アイスランドにある富豪のホテルに集められた人々。その中でおこる連続殺人と謎。これに切ない過去の話が並行して進む展開。この過去パートが良い。思ったより面白かったのだが納得できない?箇所もあり。
人生かけて
ユーザー名:あーぼう投稿日:2025-03-19 18:02:54
【ネタバレ注意】
韓国のタカラヅカのような梅蘭国劇団に人生を燃やす女性たちの物語。劇中劇がとにかく素晴らしい。特にオッキョン先輩とヘラン先輩の最後の舞台は良かったなー。迫力ある練習風景やライバルとの友情、程よい百合要素と盛り沢山。
ジョンニョンの周りのキャラクターが立っていたにも関わらず、ジョンニョン自身のキャラクターが中盤以降ややブレたので、キム・テリも演じるのに苦労したのではないだろうか。
原作とは大分違うらしく賛否あるようだが、ドラマはより現実的で、何とも言えない悲哀・虚しさもあって嫌いでは無いです。
悪鬼2023TV
自殺シーン多めなので注意
ユーザー名:あーぼう投稿日:2025-03-19 17:46:46
キム・テリがいなければ早々離脱必至のホラー。民俗学教授がとにかく頼りにならない。12話はとにかく長すぎるので中盤以降グダグダに。それまでの苦労をぶった切るオチもモヤモヤ。終わり方自体は嫌いじゃない。
定番シチュながら
ユーザー名:あーぼう投稿日:2025-03-19 17:41:50
雪で閉ざされたパーキングエリアに見知らぬ人々が集う「ヘイトフル・エイト」的なシチュエーション。早々に犯人は判明するがそこから小気味よく二転三転するストーリー。ヒーローとは程遠い人間臭い主人公もよい。監督はまだ経験が浅いようだが手堅い仕事だと思う。ただラストシーンは蛇足。
大変勉強になります!
ユーザー名:むらちん投稿日:2025-03-19 15:26:48
歴代中国映画のような重厚な感じではなく、
シンプルでとても見やすい作り。
この時期の複雑さがスッキリ整理されて、
勉強になりました。

中国の社会的クリエイターは大変だと思いますが、
本作でも李香蘭がとても効果的に登場して、
日本への気持ちを表現されていると感じました。
本当の中国を見た思いがします。
これも、「捜索者」
ユーザー名:マコ&マリ&メグ投稿日:2025-03-19 14:38:32
サントラが、あれば、欲しいところ。
トニーよ永遠に
ユーザー名:nabeさん投稿日:2025-03-19 09:49:58
赤木圭一郎主演の海洋アクションである。
父親殺しの犯人を追う船員の物語だ。お馴染みの悪役陣を相手に、赤木圭一郎が暴れまわる痛快さが楽しい。
海外航路の船員赤木圭一郎、その弟沢本忠雄、用心棒の葉山良二、バーのマダム南田洋子の4人が主要メンバーで、赤木圭一郎の正義感を前面に押し出した演出がファンにはたまらないだろう。父親殺しの真犯人に迫っていくサスペンス性もあり、ガンファイトありの海洋アクションが楽しく、若くて不器用な赤木圭一郎の演技を日活のベテラン俳優たちが助けて、いつもながらの展開が楽しい。
初公開日が赤木圭一郎の事故死の1か月前であることを考えると感慨深いものがある。直後に公開された遺作の「紅の拳銃」共々、長く記憶される作品なのは間違いないだろう。
メカキ怪人の出現
ユーザー名:マコ&マリ&メグ投稿日:2025-03-18 23:48:52
絶句のひとこと。
必殺必中塩基人
ユーザー名:マコ&マリ&メグ投稿日:2025-03-18 22:38:01
タレチチは、カットされたらしい。
これって、トランプ批判。
ユーザー名:マコ&マリ&メグ投稿日:2025-03-18 21:11:34
日本には、あまり期待しない方がいいと、おもうが。
青木さん、ご苦労様。
ユーザー名:マコ&マリ&メグ投稿日:2025-03-18 21:00:39
もう、映画館じゃ、観れないとおもってたけど、やってるとこあって、うれしい。
大笑いして、観たけど、これって、コメディじゃ、ないよな。やっぱり。
甘い。
ユーザー名:マコ&マリ&メグ投稿日:2025-03-18 20:52:23
TVは、おもしろいければ、なんでもいい、なんて、当たり前のこと。
あたしなど、小学校のころから、そうおもってたわ。
出し遅れた証文。
正体2024
甘い。
ユーザー名:マコ&マリ&メグ投稿日:2025-03-18 20:47:03
山田孝之は、松重豊を、見習ってほしい。
「待て」と「よし」
ユーザー名:ゑぎ  投稿日:2025-03-18 20:21:12
まず、私が最初に書くべきは、シネスコの活きる場面がいっぱいある、手練れのシネスコ使いの映画だということだ。顕著なのが、お嬢-福本莉子の自宅、ヤクザの親分の屋敷の造型で、これが実に横長のアスペクト比に相応しいものなのだ。例えば、冒頭、大きな門が開くと、若い衆の金剛-葵揚と瑠可-岩瀬洋志がいる画面。あるいは、中盤の縁側に福本がずっと座っている場面だとかも、良いシネスコ構図だと思う。こゝの福本と番犬くん-ジェシーとの絡みの演出もいい。

 また、色遣いも綺麗。例えば福本の部屋のメロウな色使い(壁が薄い青、ターコイズブルーというのか)。高校内はやっぱり白いが(露光オーバー気味だが)、学園モノでよくあるような必要以上に白過ぎる画面ではないので、私は好感が持てる(例えば『殺さない彼と死なない彼女』は白過ぎると思った)。

 あと、構図では仰角が多いことを指摘すべきだろう。私は仰角も好きなので、もう仰角祭りと思いながら(ワクワクしながら)見た。これは、ジェシーの身長の所為(身長に引きずられての構図の選択、あるいは福本との身長差の表現)とは思うが、福本とのツーショットだけでなく、切り返しの際の福本一人のショットも仰角が多い。2人の視線を表現するなら、ジェシーの仰角ショットに対して、福本をやゝ俯瞰で切り返すのが常套ではないか。こういったちょっと普通じゃない仰角連打が、全然不自然じゃなく、逆に面白かったのだ。

 さて、少々気になった点もあげておくと、これは予想の範囲内だったが、まずは福本の心の声モノローグの頻出だ。私はもう全部不要じゃないかとさえ思う。少なくも8割がた不要だろう。なくても表情だけで伝わるし、伝えるべきだろう。役者で残念だったのは、田貫くん-櫻井海音だ。いや役者は全然悪くない。なのに、サイコパスとして中途半端な描き方が残念と思った。この人が、後半のアクション場面を牽引してくれるかと期待したのだ。全体、アクション演出がイマイチと云ってもいい。例えば、田貫-櫻井がジェシーに顔を掴まれるシーンも、もっと痛さを出さないと。他にもジェシーが敵をやっつける場面も、田貫が喧嘩の相手を殴り続ける場面も生ぬるい見せ方だ。脇で良いと思ったのは、福本の友人になり応援してくれる2人の同級生の描き方。特に背の高い安藤さんを演じる松井遥南という人。映画的な面構えで、これから化けるかもと思った。もう一人のシャーク香音さんは、可愛いが映画的な顔じゃないなと思ってしまいました。

 そして主人公2人について。福本は綺麗なショットとそれ程でもないショットの落差のある人だというのは以前から持っていた印象で、残念ながら、これは今回も覆らなかったが、概ねうっとりしながら見た。対して、ジェシーはずっと綺麗と思いながら見た。2人の絡みはたまらんシーンばかりだが、屋上での「待て」と「よし」の前段に、「ロミオとジュリエット」での寸止め演出がある、というのが実に巧妙な作劇だ。屋上からクレーン(ドローン?)で上昇移動し、校庭の炎を見せるショットにも満足感がある。
5段階評価の2(平均)
ユーザー名:新さとせ投稿日:2025-03-18 19:29:12
金も無いフリーターの慧太は道端で知り合った七瀬に一目惚れ、勧められた焼肉店へ行ってみるとそこは元プロレスラーの店長と店長へ憧れるプロレス好きな店員が働いている焼肉の名店だった。
食べ過ぎた彗太は支払えずバイトさせてもらうのだが・・・。

武藤敬司が率いていたWRESTLE-1全面協力のTVドラマ。
豆腐プロレスが当たったから焼肉プロレスにしたのか(笑)。
あちらとは違いコメディ色が強いがプロレスファンも其れなりに楽しめる。
武藤の演技が棒読みなのは致し方ないが身体のデカさや存在感は圧倒的。
個人的にはヒロインの樋口日奈の容貌が映りによっては今一つだが、才木玲佳が勇ましくも可愛い演技をしている。

DVDでの鑑賞だが最近の作品なので画質が良くてセル版のBOXには特典映像DVDが収録されていて各人の素顔が晒されていて面白い。
ネタバレ禁止です!
ユーザー名:むらちん投稿日:2025-03-18 18:35:26
これだけ言います。
スリランカを描いた映画ではありません。

パルムドール受賞作
ユーザー名:さくら1975投稿日:2025-03-18 17:50:33
ラストは意味不明
マサーフェル・ヤッタ
ユーザー名:黒美君彦投稿日:2025-03-18 17:40:37
【ネタバレ注意】
アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞受賞の一報を聞き、このところ彼の国のクレージーな為政者の振る舞いに滅入っていた気持ちが少し救われた気がした。
舞台は、ヨルダン川西岸のパレスチナ人居住地区「マサーフェル・ヤッタ」。1967年に、第三次中東戦争でイスラエルがヨルダンから奪った地域だ。そこはハマスの支配下でもないが、イスラエルは1980年代からこの地域の破壊と入植を画策している。
この映画はベルリン国際映画祭で最優秀ドキュメンタリー賞と観客賞を受賞したが、ベルリン市長とドイツ文化省はこの受賞を批判するコメントを発表した。フォト・ジャーナリスト安田菜津紀によると、イスラエルがこの地域を「軍事演習場にする」と一方的に宣言したのが1981年。住民たちは40年にわたって法廷闘争を続けたが2022年にイスラエルの最高裁は住民の主張を退けた。そもそもこの地で住宅を建てるには行政機関に対する申請が必要だが、まず許可が出ないので、非合法に家を建てざるを得ない。するとそこにブルドーザーが来て「違法だ」と言って破壊する、というのだ(「二人の関係から見える不平等」映画パンフレットより)。

監督として4人の名が連なっているが、主人公ともいえる若い二人がとりわけ印象的だ。バーセル・アドラーはマサーフェル・ヤッタ出身。ユヴァル・アブラハームはイスラエル・エルサレムを拠点にするジャーナリスト。ともに1996年生まれの二人は、2019年に出会ったという。
バーセルは活動家になろうとしたつもりはないが、なるべくなったのだと語る。闘うことで逆説的に恐怖は和らいだのだと。
一方、イスラエル軍を批判するイスラエル人のユヴァルは、2023年10月のハマスによる攻撃後、イスラエル国内では「裏切者」のレッテルを貼られ、脅迫や暴力の危険に曝されているという。

圧倒的な暴力が、無抵抗な人々を蹂躙する。
それはナチスによるホロコーストで、ユダヤ人が経験した悲劇にも通じる。ユダヤ人への贖罪意識の強い欧米では、イスラエル支持の声が大きい。だから、この作品がベルリン国際映画祭で最優秀ドキュメンタリー賞と観客賞を受賞した事に対して、ベルリン市長とドイツ文化省は批判するコメントを発表したというのだ。何と文化大臣の拍手はユダヤ系イスラエル人映画監督のユヴァル氏に送られたものだとして、共同監督のパレスチナ人、バーセル監督を黙殺したのだ。

人間が人間として扱われるたいだけなのに、どうして暴力や破壊しか思いつかないのか。圧倒的な武力があれば何をしても許されるのか。マサーフェル・ヤッタは、この暴力至上主義がはびこる世界の象徴にほかならない。

※2025-03-03 16:14:51書き込みを一部修正
声を上げる
ユーザー名:黒美君彦投稿日:2025-03-18 16:05:58
【ネタバレ注意】
評判がいいという噂だけを頼りに何の予備知識もなく鑑賞。
いや、久しぶりにイタリア映画の底力を感じさせる作品に出会えた気がした。
主演のパオラ・コルテッレージが監督と脚本も担ったこの作品、ヴィットリア・デ・シーカをはじめとする往年のネオ・レアリズモを彷彿とさせるモノクロの映像が時代を演出する。
時代背景は1946年5月。戦後間もない貧しいローマには、米軍が駐留している。

主人公のデリア(パオラ・コルテッレージ)は、夫イヴァーノ(ヴァレリオ・マスタンドリア)に「女中以下の役立たず」と罵倒された上に、何かにつけ暴力を振るわれている。年頃の娘マルチェッラ(ロマーナ・マッジョーラ・ヴェルガーノ)ややんちゃな兄弟も母をどこか下に見ている。口うるさい義父(ジョルジョ・コランジェリ)は寝たきりで、その介護もデリア任せ…。
DVの場面を敢えてファンタスティックに描いているのは、リアルに描くと陰々滅々になってしまうから?そんな中、デリアは、健気に幾つもの内職もこなしている。彼女に思いを寄せる自動車工ニーノ(ヴィニーチオ・マルキオーニ)との短い逢瀬や、親友マリーザ(エマヌエラ・ファネリ)の青果店で時間を過ごすのが数少ない歓びだ。
ところがこのデリア、密かにいろいろやってのける。
娘が結婚したいという相手が、実はイヴァーノと同じような男尊女卑の考え方の持ち主であることを見抜いた彼女は、成金の両親の店を、親しくなった米軍MPに爆破してもらい、結婚を破談に持ち込む。
さらには北部に移るというニーノとの逃避行をも夢見る…
そんな彼女が最後に選んだのは何だったのか、というのがこの作品の最後のオチ。女性ならではの視点が活かされ、唸らされた。
娘役のロマーナ・マッジョーラ・ヴェルガーノがとても綺麗。イタリアらしい能天気な明るさと、旧来の家父長制度が色濃かった時代とがちゃんと表現されていた。
それにしてもイタリアで600万人を動員したというから大したもの。とにかく主演のパオラ・コルテッレージが見事だった。

※2025-03-17 12:44:12書き込み分を一部修正
松田定次監督5年で3本目の「忠臣蔵」
ユーザー名:黒美君彦投稿日:2025-03-18 10:42:56
【ネタバレ注意】
<あらすじ>五代将軍綱吉の治世、高札の「賄賂は厳禁のこと」が墨で潰された。怪しき浪人堀田隼人(大友柳太朗)が追われるが、堀部安兵衛(東千代之介)に救われる。勅使饗応役を命ぜられた赤穂藩主浅野内匠頭(大川橋蔵)は、作法指南役の吉良上野介(月形龍之介)に賄賂を贈らなかったせいで嫌がらせを受け、ついに刃傷沙汰に。赤穂藩城代家老大石内蔵助(片岡千恵蔵)に一報がもたらされる。一方、上野介の長子綱憲(里見浩太郎)を当主とする上杉家の家老千坂兵部(市川右太衛門)は、上野介にお沙汰なしという幕府の処断に心を痛めるが、兵部は浪人者に上野介の身辺を守らせることに。隼人もそこに加わる。兵部は妹の仙(丘さとみ)と隼人に、内蔵助らの動静を探らせる。内蔵助は城を明け渡し、京で遊蕩三昧。やがて内蔵助は立花左近の名で東下りする途中、三島の宿で本物の左近(大河内傅次郎)に見逃してもらい、ついに吉良邸へ。瑶泉院(大川恵子)に別れを告げ、元禄15(1702)年12月14日、ついに内蔵助ら四十七士は吉良上野介邸に討ち入りを果たすのだった…。

松田定次監督による、5年で3本目の赤穂浪士の討ち入りもの。
こうなるとまるで昔あったかくし芸大会みたいな感じ?1956年の『赤穂浪士 天の巻地の巻』、1959年の『忠臣蔵 櫻花の巻・菊花の巻』に次ぐ、松田赤穂浪士3本目がこの『赤穂浪士』(1961)だ。
59年版では、大佛次郎の小説に登場する架空の堀田隼人らが割愛されたが、三作目では一作目に回帰したようで、大友柳太朗が再び堀田隼人役に。浅野内匠頭は東千代之介⇒中村錦之助⇒大川橋蔵に。
前作で進藤栄太郎が演じた吉良上野介は、再び月形龍之介に。
前作で大石内蔵助を演じた片岡千恵蔵が、この作品でも同じ役を演じる。
立花左近との対決の場面は大佛次郎の小説にも登場しないが、大正期にマキノ省三監督が「忠臣蔵」で作りあげた架空キャラクターとのこと。大河内傅次郎が存在感を見せている。
それにしてもこの頃の忠臣蔵ブームはいったいどういうことだったのだろう。
オールキャストで客を呼びやすいのはわかるけれど…。
何とも不思議な忠臣蔵現象ではある。
映画としてはきわめて真っ当な忠臣蔵。片岡千恵蔵だもの、ね。
和気あいあい
ユーザー名:nabeさん投稿日:2025-03-18 10:36:13
マキノ雅弘監督の次郎長三国志シリーズ第2作である。
若い次郎長の旅行きを描いている。今回は法院大五郎、増川仙右衛門、森の石松が新たに子分に加わり、コメディタッチで和気あいあいと楽しいのが見どころだ。
男を上げて売り出すために、若き次郎長一家が旅に出る。旅と云っても清水から沼津を経て三島まで、一家といってもまだ子分が5人ばかりの小所帯で、次郎長を演じる小堀明男も33歳と若く、清水弁丸出しのあんちゃん風情なのが愉快だ。新加入の増川仙右衛門が引き起こすドタバタのエピソードも可笑しく、適度に挟み込まれる広沢虎造の名調子が嬉しい。
豊島美智子、隅田恵子、和田道子たちヒロインがキュートだ。ちゃっきり節のメロディに乗った富士山と茶摘みの風景が美しく心地よい。
世間は優しくない
ユーザー名:ameniutaeba投稿日:2025-03-18 07:45:09
死んだ男の悪行を回想形式で追い求めるストーリー。
オープニングの砂浜の死体以外はほとんどがセット撮影で舞台劇のように展開する。イスタンブール、アテネ、ソフィア、ジュネーブ、ベオグラード、パリと場所は変わるが室内が多いので大きな変化は感じられない。
シドニー・グリーンストリートとピーター・ローレのセリフの掛け合いがおもしろい。二人が共演した最良の映画のひとつだろう。
画面展開にカメラワークの職人技が冴える。
高橋さん
ユーザー名:としさん投稿日:2025-03-18 07:26:47
2025年1月12日~3月16日
#ホットスポット 視聴

宇宙人、未来人、超能力、幽霊

#バカリズム の脚本は相変わらずいい
いい脚本はストーリーや設定も面白いけどセリフも面白い
しかも出演者の個性をしっかりと引き出しているので、「この人あのドラマに出てた」と覚えてる
しかも、また見たくなる
赤江瀑 原作の秀逸なストーリー
ユーザー名:パルパパ投稿日:2025-03-18 00:15:02
未だにレーザーディスク版とVHSビデオ版しかリリースが無いので、また是非鑑賞したいのですが…困っています。フィルム上映かDVD版の発売が待たれます…
クロスファイア
ユーザー名:インディチャンプ投稿日:2025-03-17 22:01:46
万華鏡を見るよう。美しくて素晴らしい。
やや難解な設定だった前作と比べれば、シンプルな内容でストレートに展開する。だから映像の楽しさ面白さに集中できた。それでもスクリーンに横溢する全ての情報を脳が処理できたわけではない。リピート必至だろう。
日本が発火点となって世界的にも様々な進化を遂げているアニメーション。本作のめまぐるしいカメラワークと3DCGの凄さはそれを物語る。三章蛇神が待ち遠しい。
劇場パンフレットはやはり、1.650円だった。
池の泥
ユーザー名:ゑぎ  投稿日:2025-03-17 20:56:43
劇伴なし。エンドクレジットも含めて全くなし。人物のアクションの中途からカットが始まる。ばたばた動き回ったり、格闘したりの繰り返し。これが面白い。見飽きない。例えば、冒頭は、狭い通路を動き回るロゼッタ。勤め先を解雇された憤懣を体中で表現する。道路を渡って森の中へ入るカットも、待ちポジション(ロゼッタのフレームイン)ではなく、道路横断中から始まる。

 道路を横断して森の中に入ると、土管に長靴を隠している。長靴はとても大切な物なのだろう。長靴を履き、森の金網から池のある敷地へ出る。このあたりも何度か反復する。母親と追いかけ合いをし、池にはまる。泥で足を取られて溺れかける。池に落ちるシーンは後半にも、もう一度あり、最初のシーンがよい伏線(池の泥の状態の認知)になる。2度目のシーンのスリルが増幅する。

 ロゼッタはワッフルの製造販売会社で働き始める。社長はオリヴィエ・グルメ。売店の男リケはファブリツィオ・ロンジョーネで、この二人はダルデンヌ兄弟の映画では常連の俳優だ。リケのバイクに、ロゼッタと二人乗りするシーンがあり、特徴的なうるさい排気音が示されるのだが、以降、リケの登場はバイクの音で認識できる。これも効果的だ。尚、ラストはハッピーエンディングと捉えてよいと思うのだが、私には、こゝまでワザと曖昧にすることもないのに、と思えてしまうレベルだ。
決して切り返さない
ユーザー名:ゑぎ  投稿日:2025-03-17 20:56:40
本作も「お金」の映画。金の取り立て、盗み、口止め、買収など金銭授受のバリエーションが延々と描かれる。あるいは占いの映画。不法移民の一人で、本作のヒロインと云ってもいいアシタが持っている、奇妙な木の人形。病院の掃除婦に連れて行かれる占い師の場面。砂と石を使った占い。あるいは、乗り物の映画でもある。父のバン(車)、主人公イゴール、ジェレミー・レニエの乗るスクーター、友達と乗るゴーカート。

 画面造型の特質は、ハンディカメラのパンニング主体で押し切って、決して切り返さないカメラワークだ。それでも、ポン引き(カット・ズームアウト)する繋ぎはある。例えば、ゴーカートで遊んだ後の、家の前の舗道のカットが、フルショットから、俯瞰のロングショットに繋がれる部分等。こゝぞ、という場面では、滑らかな時間の継続(しかも魔法のような視点移動を兼ね備えた)繋ぎへの欲望が立ち上がるのだ。

 終盤、修理工場に隠れた後、探しに来た父に見つかるが、アシタが殴って気絶させる、さらにチェーンで身動きできなくする、この場面は笑える。イゴールと父親の関係性の変貌も、こゝまで来ると、コメディであり、他方、ドキュメンタリータッチと称される意味不明(?)の分類が瓦解する面白さでもある。
ソックスみたいなネコロボットが欲しい!
ユーザー名:黒美君彦投稿日:2025-03-17 18:56:13
【ネタバレ注意】
『トイ・ストーリー』シリーズを含めて、ピクサーアニメ作品にはいつも感心する。
少なくとも主な観客であろう子どもを決しておろそかにせず、細かいところまで作り込んでいる。スピンオフ作品に過ぎない、この「バズ・ライトイヤー」も十分楽しめた。
大前提としては亜空間航行を行うための燃料「ハイパークリスタル」が必要で、しかも4分間ハイパー航法を行うと、ウラシマ効果で4年も歳月が経ってしまう…という条件がある。それでも何度も実験航法を繰り返したバズは、親友だったアリーシャ・ホーソーンが年老いて、先に死んでいくのを見届けなくてはならなかった(アリーシャがアフリカ系の女性で、同性愛者だったという設定はいかにも現代的だ)。

あれやこれやあるのだけど、あの万能ネコロボット「ソックス」が凄すぎる(笑)。友達ロボットとして開発されたのに、どうしてあんなに賢いのだ。だって62年かけて、完璧な「ハイパークリスタル」の配合を解明しちゃったんだぜ。
そしていよいよ母星に帰ろうという時に、邪魔をするのが年老いた自分自身というシュールな展開に。
ちゃんとそれなりにSFしようとしているところがスゴい。
楽しめました。
「郎才女貌」(ランツァイニュウマオ)
ユーザー名:黒美君彦投稿日:2025-03-17 18:32:16
【ネタバレ注意】
<あらすじ>警視庁の中国語通訳・有木野了(松田龍平)が出会った「サソリ」を食う緑色の髪の女鴻田麻里(奈緒)に出会う。彼女は東新宿署国際捜査係の刑事だが、独自の捜査に突き進む鴻田を、係長の飯山修(皆川猿時)たちは持て余していた。有木野を「アリキーノ」と呼んで頼ってくる鴻田だったが、やがて二人はボランティアと呼ばれる中国人の闇の組織の存在に気づく。そこには有木野と深い因縁のある刑事阿川博也(三上博史)の影があった…。

原作コミックは未読。今や人種の坩堝と化した新宿を舞台に、松田龍平と奈緒のコンビが事件と向き合うのだけれど、実はそれぞれ過去に傷を持っていて…というお話。
有木野は元刑事。元不良少年から警察官になった織田覚(中村蒼)とは、実はかつて恋人同士だった。警察のなかでの同性愛は、恐らく決して認められない関係。鴻田はかつて、通り魔からその織田に救われたのがきっかけで刑事になった過去を持つ。
そしてドラマシリーズの後半に登場する阿川博也刑事役の三上博史がスゴい。彼はかつて中国人犯罪組織「ボランティア」とつながり、不法滞在者を引き渡して金を得ていた。監察から内偵を命じられた織田が、阿川が意図的に取り調べを誤訳していた証拠を握ったが、同性愛者であることをアウティングするぞと脅され、自死してしまった、ということなのだけど、三上博史のギラついた、怪しい存在感はこのドラマの中でも異色。彼の登場で、ドラマが一気にサスペンスフルになった。
そして奈緒と松田龍平のコンビもなかなか良かった。最終回で「郎才女貌(ランツァイニュウマオ)」という言葉が出て来たけど、それって「才気溢れる新郎と美貌の新婦はお似合い」という意味らしい。結婚していないけど(笑)。続編を期待したい。
まあ楽しめる
ユーザー名:黒美君彦投稿日:2025-03-17 17:55:45
【ネタバレ注意】
<あらすじ>父親の弁護士事務所を継いだ歩田法律事務所の歩田虎太郎(高杉真宙)。今や弁護士も自分だけという弱小事務所に、かつてプロ棋士を目指していた元棋士の天童竜美(上白石萌音)が入所した。将棋の戦法を駆使して法廷に挑む竜美は、次々難局を乗り越えて…。

脚本を担当した戸田山雅司によるオリジナルストーリーのドラマ。
元棋士の新米弁護士という役柄が上白石萌音。彼女が演じるのだから当然ちょっと常人離れしているけど真っ直ぐな役。
個人的には全く将棋を知らないので、途中で「将棋でいうなら…」といわれても全くピンと来ない(笑)。そこはご愛敬。
どこか頼りない弁護士事務所所長を高杉真宙が演じているけれど、これはそこそこ。その間で存在感を見せるのが、事務所のパラリーガル兼経理の乾利江役の小林聡美。彼女がいるお陰で、事務所に余白が生まれる。ドラマが無理なく回っていくのだ。
上白石萌音の父が裁判官の田辺誠一、母が和久井映見というのもいい配役だ。
各エピソード自体はもうひとつ深みが欲しい感じがしたけれど、羽織姿の萌音ちゃんはなかなか似合っているのでした。
ネタバレ絶対厳禁作品!
ユーザー名:むらちん投稿日:2025-03-17 17:39:31
ケンローチのケスの評から本作を知っての初見です。

スポ根ではありません。

大変な高評価も納得の逸品!
ただし、大きな欠落もあります。
そのせいで、中盤まではモヤモヤしました。
匂わせてもネタバレになるので申しません。

監督は叩き上げのスーパーマンらしいです。
佐々木昭一郎作品を思い出しながら
ユーザー名:pumpkin投稿日:2025-03-17 16:19:10
濱口作品が苦手なわたしには予想通りと言っていい出来上がりです。役者は素材にすぎず、セリフは日本語がわからない人のためでしかない。最初どういう見方をすればよいかわかりませんでしたが、かつての佐々木昭一郎作品群と似たところがあるのに気づいて、それとの相違を考えながら見ました。風変わりなラストは一応論理は分かりますが、はったりが強いなと思いました。
Fuckin、Netflix
ユーザー名:namurish投稿日:2025-03-17 15:05:52
ゲロとスニーカーとナイフ。
もう一回、観ます。
ケス1969
傑作ですね
ユーザー名:むらちん投稿日:2025-03-17 14:06:21
ようやく初見です。
ケンローチが幅のある作家であることを本作で知りました。
サッカーのシーンの面白いこと!

映画はとっくの昔に完成されていた。
そう感じさせる一本。
夢と現実…ではなく現実と現実
ユーザー名:黒美君彦投稿日:2025-03-17 11:55:30
【ネタバレ注意】
個人的にはまあ普通に面白かったけれど、カンヌ映画祭パルムドールやアカデミー賞作品賞受賞はちょっと過剰評価し過ぎじゃね?というのが率直な感想。
ストリップダンサーというよりはセックスワーカーと呼ぶべき仕事をしている“アニー”ことアノーラ(マイキー・マディソン)が主人公なんだけれど、文字通り体当たりの演技でマイキー・マディソンは頑張っている(セックスシーンだけで何十回あっただろう)。で、彼女は、客のロシアのオルガルヒの御曹司、イヴァン(マーク・エイデルシュテイン)に気に入られる。1週間1万5千ドルでレンタル彼女になったアニーは、最終日にラスベガスの教会で衝動的に結婚してしまう。当然ロシアの両親は大反対なのだけど、イヴァンが邸宅を逃げ出し、アニーたちが彼を追いかけるというお話。
何せこの主人公が強い。それは底辺で生きて来た証でもあるだろうが、身体を張って生きていることに何らの罪障感もない。だからその上でイヴァンと結婚することになっても何の躊躇もない。現状から脱出でき、金に困らない生活が送れるならば、それ以上の僥倖はない、とでもいうようだ。

実際にはこの映画の見どころは逃げ出したイヴァンを、教会の牧師を兼ねているロシアン・シンジケートの幹部トロス(カレン・カラグリアン)、強そうで弱いガルニク(ヴァチェ・トヴマシアン)、何故かアニーに優しい視線を向けるイゴール(ユーリー・ボリソフ)とともにアニーが探し始めてからだろう。
仲の良かったはずの駄菓子屋で、アニーはイヴァンの行き先を激しく追及するし、アニーは決して弱音を吐かないし、涙も見せない。とことん強い女として描かれている。

で、イヴァンに裏切られた彼女に、ずっと彼女を見てきたイゴールが優しく接するわけだ。彼との関係はセックスとは無関係だが、アニーにはそんなセックス抜きの関係があることは信じられない。だから彼女は最後の最後にイゴールと、慣れた性的な関係に引きずり込もうとする。しかし彼からのキスを拒んだ際、彼女はそれまでになかった関係をイゴールに求めたことに気づくのだ。つまりその瞬間が、「アニー」から本名である「アノーラ」に戻った瞬間だったのではないだろうか…。
ただそのどんでん返し的な展開が、最後の最後、というのがややあざとい感じがしないではない。
ユーリー・ボリソフは、あの名作『コンパートメントNo.6』(2021年 ユホ・クオスマネン監督)に登場したがさつな炭鉱労働者だったのか。好演していた。
まる2024
ミスキャスト
ユーザー名:クロガネーゼ投稿日:2025-03-17 10:56:07
旧ジャニーズ事務所の出資で撮れた映画なのかもしれないが、この作品、堂本剛をキャスティングした段階で終わってる。

銭湯の番台にでも座ってる方が似合いそうな中年オヤジが、年甲斐もない若作りをしてウロウロしているだけ。画家志望の青年には全然見えないし、ドラマを引っ張っていく強い牽引力もない。共演の綾野剛のたくましい演技(酒を飲みながら愚痴をこぼすシーンが圧巻)と、ある意味、あざやかな対照をなす。

ほかにも吉田鋼太郎、小林聡美等々、贅沢なキャスティングでワキを固めながら、カナメの主人公の影が薄いために空中分解してしまったという残念な作品。
多部未華子かわいい
ユーザー名:としさん投稿日:2025-03-17 10:38:11
2025年3月17日
映画 #日日是好日 (2018年)鑑賞

人生に迷っていた主人公が、茶道の先生との触れ合いを通して、季節を五感で味わうことの素晴らしさや生きる歓びを実感していく

#黒木華 と #樹木希林 2人とも落ち着いた演技が素晴らしかった

また、茶道の奥深さも感じることができました
死神?
ユーザー名:としさん投稿日:2025-03-17 09:55:06
2025年3月16日
映画 #終わりの鳥 (2023年)

余命宣告されている少女の前に現れた生きものの命の終わりを告げる鳥”デス”

これだけ聞くとよくある設定かなと想いますが、それが違って何とも形容しがたいストーリーが展開されます

死の考え方変わります

@FansVoiceJP さん試写会ありがとうございました
ターナーの日記
ユーザー名:もう一つの映画の都投稿日:2025-03-17 09:07:39
なかなか面白かった。優しい表情で柔らかく語り掛けるニコラス・ホルトが怖ーい。ジュード・ロウも随分と変わりましたね。横から見るとジョン・カザールに見える。
縄張り争い
ユーザー名:nabeさん投稿日:2025-03-17 08:53:37
グレゴリー・ペック主演の詩情豊かな西部劇である。
水源の利権争いで対立する牧場主同士の争いを描いている。いわゆるガンファイトが中心のウェスタンではなく、日本のヤクザ映画のような抗争劇なので、派手な撃ち合いを期待していると3時間弱の長丁場が退屈かもしれない。
テキサスのとある町では、テリル家とヘネシー家が牛たちの水源を求めて骨肉の争いをしていた。そこに東部からやって来た主人公が、テリル家の婿として加わる羽目になってしまう。この二人の老親分による縄張り争いや、よそ者の主人公、マッチョな代貸、親分の娘や女教師とのラブストーリーなどが、そのまま東映のヤクザ映画になりそうで楽しい。
口数の少ない内向的なグレゴリー・ペック、アクションをしないチャールトン・ヘストン、華やかさがイマイチのジーン・シモンズなどの難点はあるが、大スクリーンを活かした見事なカメラワークがそれを補って素晴らしい。オスカーを受賞したバール・アイヴスの、情感あふれる演技も見どころだ。
センスが悪い
ユーザー名:クロガネーゼ投稿日:2025-03-16 23:11:01
時代背景を約40年前の昭和末期に取ったコメディ。当時、たしかに「モチのロンです」という言い方はあった。しかしそれは、どちらかといえば神経の雑な、泥臭いジョークしか言えない、今で言うダサい連中の遣う言葉だった。言葉のニュアンスに敏感な文筆家は、決してこんな言い方をしなかった。

そのダサいセリフを二度三度とヒロインに言わせるこの映画は、その点ですでにコメディ失格である。全然、笑えない。加えて、ヒロインに酒瓶抱えたみっともないダンスを踊らせたり、老作家の自宅を偽名で訪ねたヒロインが正体をばらされてもドラマはなんら変わり映えしなかったり、プロットの展開に無理と不自然が多すぎ、観ていて居たたまれない気分になる。

原作のせいか脚本の罪か演出が悪いのか、作者が狙ったらしい昭和レトロな雰囲気はもっぱらホテルの内装のみ。ドラマに寄与しているとはお義理にも言えない。

俳優たちがまた、見るに堪えない。のんは作家というよりバーのホステス、田中圭は文学サークルよりも体育会のOB、滝藤賢一に至っては作家のパロディをやってるモノマネ芸人にしか見えない。文学界の知的な気品など薬にしたくもない。

堤幸彦って、『明日の記憶』では樋口可南子から美しい演技を引き出していたので見どころのある演出家かと思ったが、あれ以外、全部ダメだね。
鬼ゴロシww
ユーザー名:ghost-fox投稿日:2025-03-16 21:46:23
【ネタバレ注意】
鬼面組www
古い犯罪映画への愛情
ユーザー名:ゑぎ  投稿日:2025-03-16 20:48:20
原題が『LIVE BY NIGHT』。ウォルシュの映画やニコラス・レイの映画を想起させるようなタイトルで、それだけでも志を感じてしまい、応援したくなるのだが、今一つ、厳しさが足りない出来だ。それは矢張り、主演者・ベン・アフレックの個性という面が大きいだろう。

 しかし、ロバート・リチャードソンの光の扱いは、相変わらず面白いと思う。複雑な光源の照明のシーンが多い。窓からの太陽光を模した白色の光、電球色の室内灯、シエナ・ミラーと会うホテルのロビーで2階の手すりの向こうにミラーがいる場面や、ベッドのアフレックと父親ブレンダン・グリーソンとの会話シーンもいい光具合。

 また、冒頭、ビルの窓から突き落とされる男のカットには驚いた。路上までの落下が捉えられる。その後の酒場の爆破カットもそうなのだが、これらはコンピュータ処理なのだろう。ぱっと見には、全くCGとは判別できない訳で、このようなCG利用にこそ進歩を感じる。よくある、広大な風景の俯瞰から始まって、大人数のモブシーンの導入部をCG丸出しの画で見せるカットには飽き飽きしている。

 フロリダ州タンパのシーンからはギアチェンジしたようにルックも変わるのだが、列車の到着と、ホームでのヒロイン、ゾーイ・サルダナの登場のあたりも懐古趣味かも知れないが、古い犯罪映画への愛情を感じる。しかし急造のセットなのか、全体に安っぽい画面となっているのは残念だ。警察署長クリス・クーパーの娘がエル・ファイニングで、この人が最も印象に残る助演者。彼女が説教師として描かれる展開も予想外で驚きがある。この役は『エルマー・ガントリー/魅せられた男』のジーン・シモンズを想起させる。ファニングにもジーン・シモンズに勝るとも劣らない清冽さがある。

#『夜までドライブ』は『THEY DRIVE BY NIGHT』、『夜の人々』は『THEY LIVE BY NIGHT』。
どうせ映画はフィクション
ユーザー名:ゑぎ  投稿日:2025-03-16 20:45:47
まず、当時のイランのイメージ(雰囲気)をこれだけ再現したのは立派だとは思うし、冒頭の大使館が占拠される部分を筆頭に、スリルの創出が上手くいっているところも多い。しかし、悲しいかな、主演俳優が弱く、彼が登場すると、画面の停滞を感じてしまう。また、ハリウッドのスタジオにいる、アラン・アーキンとジョン・グッドマンはとても面白い役割なのだが、見せ方はイマイチ鮮やかさを欠く。グッドマン演じるジョン・チェンバースは、映画ファンとしては馴染み深い名前なのだから、もっと見せ場があっても良いと思った。

 そして、クライマックスのイラン出国まわりの顛末は、色々な事柄が、次々とギリギリでクリアされていくスリルと爽快感はあるのだが、空港からの脱出、飛行機の離陸にいたる緊迫感は、やゝ作り過ぎを感じる。いや過剰であることは、むしろ誉めるべき点かも知れないが、こゝで作劇するのなら、もっと随所で事実を曲げても面白くすればいいじゃないか。どうせ映画はフィクションなのだから。
 大勢の子供たちを使って、シュレッダーにかけた書類のゴミから、モンタージュ写真を作らせる、というのもとても良いアイデアだと思うが、もっと映画的に上手く見せられるのではないだろうか。また全体、イラン側の敵役としての造型が弱い。
体の銃弾
ユーザー名:もう一つの映画の都投稿日:2025-03-16 20:11:04
正直もっとアクション物かと勝手に思っていたら、淡々としているのは史実に基づいているからか。でも、ケヴィン・コスナーとウディ・ハレルソンで最後まで見れる。ケヴィン・コスナーは役作りかわからないが、随分と腹がでてますね。あまり思った事がなかったが、この作品を見てると、ウディ・ハレルソンて味のある良い役者ですね。
代々受け継がれる病気
ユーザー名:もう一つの映画の都投稿日:2025-03-16 20:00:11
西テキサスの荒廃した景色が染みてくる。終盤のジェフ・ブリッジスとクリス・パインの静かな睨み合いが素晴らしい。ベン・フォスターはこういう役が良く似合いますね。
I LOVE YOU
ユーザー名:もう一つの映画の都投稿日:2025-03-16 19:51:07
昔の作品だからテンポはゆったりだが、CGでない沢山の人を使った撮影は今みても凄いですね。
ワインを守るために奔走するアンソニー・クインが良い味を出している。彼は大柄だからそういう風に見られないかもしれないがとても繊細な演技をする役者ですね。この映画をみるとそう思う。
真っすぐ延びる線路
ユーザー名:もう一つの映画の都投稿日:2025-03-16 19:39:39
2025年からしたら74年前の作品。役者の演技も自然だと言われているが、今の役者の方がもっと自然な演技だと思う。でもこの映画が今でも素晴らしいのは、人間は窮地に陥って困った時に助けを求めても、もっともらしい理由を付けて助けないという本質を描いているからなんですね。28日間で撮影したのも凄い事だ。
未知
ユーザー名:DWのG投稿日:2025-03-16 19:04:17
冒頭のソノラ砂漠のシーンからスペイン語、フランス語、英語の違いがコミュニケーションの障壁になっているし、空から音楽を聴いたインド人たちの描き方にしても、スピルバーグにとっては、米国人以外はすべて未知という距離感にあるように見える。むしろ言葉を越えてお互い笑顔になれる宇宙人の方が……?
腹減ったでしょ?
ユーザー名:dadada投稿日:2025-03-16 18:51:53
【ネタバレ注意】
あのドラマを映画化するなら、コレしか無いって仕上がりじゃない?
松重さんの愛着、愛情じゃない?つか、力量じゃない?
いや、腹減りました。
ユーザー名:さくら1975投稿日:2025-03-16 17:44:45
楽園は消えた
ユーザー名:としさん投稿日:2025-03-16 17:06:05
2025年3月15日
映画 #東京リベンジャーズ2 #血のハロウィン編 -運命- (2023年)鑑賞

高校時代へ何度もタイムリープを繰り返した末、ついにかつての恋人ヒナタの命を救うことに成功したはずのタケミチ。ところが今度は彼の目の前でヒナタが再び命を落としてしまう。

東京卍會結成メンバーのお話
原作 ジョルジュ・ベルナノス
ユーザー名:むらちん投稿日:2025-03-16 16:19:42
1936年発表
この方の自伝なのかと思いましたが、全く違うようです。
この映画を右派の政治活動家の作品として読むのは不可能。
原作を読んだ方にお任せします。

ロベール・ブレッソンがスタイルを確立した作品だそうですが、
まだ音楽が多目に使われた印象。

その人に成り切る!説明しません!
と言ったスタイルなので、監督が何に興味を持ったのか?
が全てと言えます。
ハードな演出が魅力的です。
ホント気持ち悪い
ユーザー名:はこまる投稿日:2025-03-16 14:46:31
一回見ててあまりの気持ち悪さにガックリし、今回、日曜日の朝からやってたので再見したが、さらに酷く感じてしまった。
本来、この監督にとって「気持ち悪い」というのは褒め言葉のはずだが、映画の肌触り感がおっさんがオナニーしてるホモAV見てるような気持ち悪さがある。
今度はガンダムをズリネタにするようだが、周りに馴染みのスタッフがいるので少しはマシかもしれない。
1951
驚くほど
ユーザー名:むらちん投稿日:2025-03-16 13:07:18
フラットな作品
言われなければジャン・ルノワールの作品とは分からないでしょう。
原作を読むべきなのでしょうね。
仮に彼が日本を同様に撮っていたとしたら・・
大きな問題ではありませんが。
ビバ・サッカー!
ユーザー名:nabeさん投稿日:2025-03-16 08:56:30
日本劇場未公開のイタリアン・コメディである。
父親の残した田舎のサッカーチームを引き継いだ、息子の奮闘ぶりを描いている。サッカー愛に溢れた町の人々による、いかにもイタリアらしい狂騒劇が楽しい。
主人公のベニートは、サッカーにまったく興味がないバチカンの役人だが、ワイン会社を経営している父親が急死し、オーナーであるサッカーチームとセットで相続することになる。サッカーチームの方は早々に売りに出そうとして、まずはエースプレイヤーの4人を金銭で放出するが、これが町の人々の怒りを買い、やがて大きな暴動に発展するのが可笑しい。一方サッカーの楽しさに目覚めたベニートはチームの補強に乗り出すが、素人の悲しさでうまくいかず、仕方なく自らがコーチになってチームを指揮すると急に勝ちだすのが愉快だ。
会社を潰してまでサッカーに入れ込む主人公を、温かく描いているスタッフたちがイタリアらしい。実際のスタープレイヤーであるオマール・シヴォリが最後に登場し、町の人々の興奮が最高潮に達するのがなんとも微笑ましく感動的だ。
艦長の性格付けが味わい深い
ユーザー名:pumpkin投稿日:2025-03-16 08:52:04
デ・アンジェリス監督作品を見るのは初めて。傑作佳作の多い潜水艦映画のなかでもなかなかの良作です。実話というのも驚き。全体に抑え気味の演出ですが、スタイリッシュでもあり、デ・アンジェリス監督の手腕は見事。主人公である艦長のキャラが複雑で、冒頭あらわれたときにはこれはなんだと思いましたが、かなり進行するまでその真意がうかがい知れず、当惑しました。ただし、この性格付け(予知という不思議な能力もある)あっての成功と思います。
5段階評価の1・5
ユーザー名:新さとせ投稿日:2025-03-16 08:44:51
廃校をスタジオに使用しているので取材へ訪れるがそこは不気味な現象が発生していた。
その呪われたスタジオを女優2人が訪れるが、そこは苛められていた女子校生が監禁され姿を消していた場所だった。
漫才コンビと3人のアイドルたちも巻き込んだ怪現象が起こり・・・。

吉本のホラー映画。
冒頭から竹中直人や漫才のネタ合わせ、アイドルたちの練習風景が見れるのでファンなら嬉しいかも。
新喜劇が関係しているので緩いホラーなのかと軽く見ていたが、本当に緩いがスプラッターシーンもありPOVが迫力を生んでいた。
女優たちのルックスが今一なのは残念だが(笑)。

DVDでの鑑賞だが画質は良くて映像特典に劇場公開挨拶が収録されている。
待ち濡れて・・・少女と情婦の間
ユーザー名:コマンドー者投稿日:2025-03-16 08:32:05
日本映画専門チャンネルで、待ち濡れて・・・少女と情婦の間のタイトルとなったバージョンを見た。
監督は後に一般映画でも高い評価を受ける高橋伴明監督なので、ピンク映画とは思えないほど演出がしっかりして、普通に映画として楽しめる。
バーのマスター役で大杉漣が出ていた。
この人、こんな大昔から俳優やっていたのか・・・。
未知への蒸発 ファイナル・アンサー
ユーザー名:コマンドー者投稿日:2025-03-16 08:24:42
未知との遭遇の3バージョン目でこれが決定版とのこと。
話自体はあまり面白くもないのに、最後まで引きつけられるこの当時の才気溢れるスピルバーグの演出テクニックが冴えわたる。
ラスト30分の宇宙船との交信シーンは圧巻だ。
リチャード・ドレイファスが、妻も子供も家庭も仕事も全て捨てて、宇宙へ蒸発である。
エンディングは以前の特別篇の星に願いをが流れるクレジットよりも、本バージョンのジョンウィリアムスのスコアが流れるほうが断然よい。
は…?
ユーザー名:D-day投稿日:2025-03-16 07:16:27
【ネタバレ注意】
意味フ……
ユーザー名:あっさん投稿日:2025-03-15 23:56:13
ディランの世代ではないので、伝記映画や音楽映画というより、三角関係の映画として鑑賞させてもらった。
芸術面での刺激(バエズ)を取るか、生活面での安らぎ(シルヴィ)を取るか、これって男女関係の永遠のテーマなんじゃあるまいか。

ディランとバエズが初めて出会うクラブのシーンが印象的。ディランが「美しきジョーン・バエズにもう一度拍手を。いや、曲が美しいって意味だけどね」なんて、とっちらかったことを口走ると、帰りかけていたバエズが「面白い子が出てきたじゃないの」って感じで戻ってくる。
セットの奥行きがある一方で、レンズの焦点距離は短いので、出口の方に遠ざかるバエズはどんどん小さくなり、戻ってくる時にはどんどん大きくなる。ディラン(=客席の観客)の心象風景とシンクロさせているんですね。
どっちかというと怪獣映画
ユーザー名:リベルタド!!投稿日:2025-03-15 23:41:33
アメコミ映画のスーパーヒーロー(またはダークヒーロー)がヴィランと闘うというよりは、「クローバーフィールド」とか「クワイエット・プレイス」のような地球外モンスターの脅威に立ち向かう話に思えた。しかも、闘いの舞台は“エリア51”!この辺は「矢追純一UFOスペシャル」とか「Xファイル」の延長線で、オカルト愛好家には嬉しい。そこに、時代錯誤に思えるヒッピー家族が登場し、この作品の“コミック”的側面と、“SF”的側面を上手く融合した。これでお別れは寂しいなあ。
OTHELLO2022TV
5段階評価の1・5
ユーザー名:新さとせ投稿日:2025-03-15 21:33:42
雑居ビル内で稽古を積む劇団員の山口。
新たな舞台ダイスの稽古に励むがどうしてもうまくいかず、座長の重森はオーディションを実施し織田を気に入る。
山口たちは遠山が持って来た10年前のダイスのビデオを再生したら死んだ山口の姉が映っていた。
ネットに上がっている情報を見たら怪情報が出ていて確認したら口を閉ざしてしまった。
そこから不審な出来事が・・・。

ホラードラマ。
設定が心霊ホラーの傑作「女優霊」や「劇場霊」と同じだがコメディ色も入れてあり、出演者というか出演女優のルックスも良いのが嬉しい。
母親役伊藤かずえが老けたのは残念だったが・・・心霊ホラーに絞れば良いのに人間ドラマに固執したのも勿体ない。
数々の映画を監督している井口昇だが、ホラーに特化した作品を作れないのか?

Huluでの鑑賞だが画質良し。
茶器を探す前に、店を探そう
ユーザー名:リベルタド!!投稿日:2025-03-15 21:33:19
今年公開された“劇映画”でも登場していたが、北九州と韓国がここでも登場。しかも、韓国へは飛行機ではなく船で行くって!ここに、ちょっとしたフリがあったとは。しかし、“博多めし”と“韓国料理”は、いつ何時でも美味そうだ!
令和になっても幸福に空腹を満たす
ユーザー名:リベルタド!!投稿日:2025-03-15 21:21:29
これを観ていたら、ジンギスカンが食べたくなった。北海道のスーパーでは普通に売っているが、内地ではあまり売っているところがない。辛口のタレに大根おろし、味変でニンニクが美味い。
2連打のフレームイン
ユーザー名:ゑぎ  投稿日:2025-03-15 20:42:44
成瀬のトーキー2作目。矢張り、冒頭から音使いは相当意識されている演出だ。原っぱの道。画面奥に一両編成の列車が走る。自転車に乗った少年が手前に来る。電信柱が目立つ、のどかな郊外の風景。すると唐突にオフ(画面外)で、「あゝ誰か来て!人殺し!」という女性の声。次に屋内の壁を背に、千葉早智子がフレームインし、切り返してナイフを持った三島雅夫が繋がれる。しかしこれは、芝居の稽古だった、というオチ。確かに今見ると使い古された趣向だと思うが、それでもオフの音使いとショット構成の上手い良いオープニングだと思う。さらに、すぐに千葉たちの稽古風景を、2階の窓外から撮った窓越しのショットで見せ、ティルトダウンとパンをして階下(庭)の宇留木浩(エプロンをして洗濯をしている)に繋ぐ演出もキャッチーだ。このカメラワークは最終盤にも反復される。

 宇留木の登場以降は、ずっと彼にカメラが寄り添う。まずは、原っぱで子供らと凧揚げに興じるが、写生する女性の邪魔になるという場面。こゝは、童謡「雀の学校」を劇伴に、ワザと科白なしのサイレント映画的な演出で見せる。タイトルの「女優と詩人」は、千葉と宇留木を表しており、2人は夫婦。先に「女優」が来ているので、プロット上はどちらかと云えば千葉が主人公かと想像していたが、ほゞ宇留木が出ずっぱりの彼の主演作と云っていいと思う。

 他の主要人物を先に書くと、隣家のオバサン-戸田春子、その亭主が三遊亭金馬(三代目)、別の隣家(空き家)に越してきた「モダンで綺麗」な男女に佐伯秀男と神田千鶴子、そして宇留木の友人で売れない小説書きの藤原釜足ぐらいであり、全編通じて舞台は宇留木と千葉が住んでいる借家周辺及び、藤原の下宿先(たばご屋)のみというミニマルな作品だ。しかし、会話劇としての側面だけでもかなり面白いと思う。特に押しが強くちゃっかりしていて詮索好きの戸田春子がプロットを引っ掻き回して良い存在感。あとは、金馬の口跡と、藤原の飄々として屈託のないキャラも実にいい。

 目に留まった良い画面造型を書いておくと、例えば、屋内の階段の使い方。階段上の千葉が宇留木に煙草を買いに行くよう頼む(というか命令に近い)場面の仰角俯瞰。階段上から玄関を撮った俯瞰は後半にも反復される。また、空(から)の画面への人物のフレームインとして、冒頭の千葉だけでなく、宇留木が金馬と二人で酒を飲む場面で、かなり酔っぱらった金馬がタヌキの真似をし踊りながら画面に入って来るショットがあり、続けて、金馬の講談調の口上に合わせて、箒を刀に見立てて振り回す宇留木も画面に入る、といった2連打のフレームインの演出もある。

 クライマックスは、千葉が明日初日なのにまだ夫婦喧嘩のシーンの科白が頭に入っていない(夫婦喧嘩をしたことがなく、その気分が分からない)、手伝って、と宇留木に云い出し、セリフ合わせをし始めてからだ。これが本当の喧嘩に発展し、台本の科白と実際のやりとりが反復・錯綜する。これを、戸田と藤原が芝居の稽古と思って笑いながら見る、というのがいい。この一連のシーケンスで、人物を立ったり座ったり、クルっと回転させながら、アクションで繋いで切り返す、成瀬お得意の演出とカッティングが見られるけれど、ただし、今回はそれは僅少に感じた。喧嘩の後、結局、生活費は千葉の稼ぎだが、ウチの主人は宇留木だ、ということで落ち着く帰結は、現在の感覚だと完全に論理破綻しているし、千葉の心持ち(真意)の表出としても前時代的だと感じるが、この点をこれ以上深堀りするのは私の仕事ではないと思うので、これぐらいで置いておく。

#備忘でその他の配役など。
・冒頭、千葉と三島が芝居の稽古をしているシーンには宮野照子もいる。
・序盤に出て来る自転車に乗った洗濯屋の青年は若き大村千吉か?
・宇留木の役名は月風。千葉が「げっぷう!」と高い声で呼び捨てにする。戸田は「ラムネを思い出す」と云い、金馬は「洋服屋が怖い」と云う。
・宇留木は「軍隊に行ったと思えばこれぐらい」みたいな科白を繰り返す。千葉には「この非常時に」という科白もある。
・芝居の稽古(夫婦喧嘩シーン)の科白の中には「キングコングの弟みたい」。
シンデレラというよりは白雪姫
ユーザー名:Glamfreak投稿日:2025-03-15 18:28:34
【ネタバレ注意】
高級風俗店で働くアニーは明るくて前向きでプロ意識も高い。自分が負うリスクを最低限にとどめながらも常にみんなを気持ちよく遊ばせるあたりは、ヴァーニャとよく似ていてふたりを応援したくなる。

だが、初めはてっきり、純真な若者たちが体制側の悪代官に追われる物語かと想像していた観客も、ヴァーニャこそが、誰もが人生で一度は出会う台風の目なのだと気づく。

逃げるヴァーニャを追うアニー。珍道中を経て浮かび上がるさまざまな新事実という点と点が、映画を観終えて何日もしてからじわじわと線へとなっていくのが本作だ。とりわけ、身分証が必要になってアニーの本名がわかるくだりは、さりげなくて巧みで、実はアニーも何かから逃げ続けているのかもしれないと思わせる。

ラストの解釈は観客に委ねると監督は言う。そして、すでに観客の信頼を勝ち取った登場人物らの会話を通じて、アニーが実は性犯罪の被害者なのではないか、それを親は救えなかったのではないか、むしろ親こそが加害者だったのかもしれない、と示唆された時、観客に起こる感情はこれまでの映画作品になかったほど優しい。

性犯罪の被害者が性産業に傾倒するのが珍しくないのは、自分の経験から容易に想像できる。そうしないと自分を肯定できないのだと思う。だが「自分を肯定すること」と「過去と向き合うこと」はまったくの別物で、アニーは前者を完全にこなせている一方で、後者はといえば疑問だ。

けれども、向き合ってみれば過去だってそう悪くはないんじゃないかと、題名が言っているかのようだ。そしていつかはヴァーニャにも“イゴール”が現れればと願う。
ユーザー名:さくら1975投稿日:2025-03-15 17:43:56
結末に時代を感じるが良作
巨大ブリッジでダイ・ハードごっこ
ユーザー名:リベルタド!!投稿日:2025-03-15 17:14:45
テロリストが巨大ブリッジの両端を爆破し、橋に取り残された大勢の人々を人質に取る。そして、たまたまそこに居合わせた、元特殊部隊の男が孤軍奮闘する「ダイ・ハード」タイプのアクション映画。
このプロットは、スティーブン・セガール「沈黙の戦艦」、ジャン・クロード・ヴァンダム「サドンデス」。さらに広げると「ザ・ロック」、「スピード」、「エアフォースワン」なんかが良く知られている。で、ここで思うのは、悪役のテロリストが個性強すぎってこと。アラン・リックマン、トミー・リー・ジョーンズ、パワーズ・ブース、エド・ハリス、デニス・ホッパーにゲイリー・オールドマン。まるで、ハリウッドのアウトレイジだ!結局、作品を生かすも殺すも悪役次第。
そういった意味で、この作品の悪役は、若さはあるけど貫禄が足りないと思ったら、キューバ・グッティングJrの息子だったのね!
定石どおり。
ユーザー名:マコ&マリ&メグ投稿日:2025-03-15 14:01:28
打つべきところ、きちんと、石がうたれて、その音が、気持ちいい。
ラストは、こうなるだろうと、いうとおりになって、泣ける。
素晴らしい。
大人は判ってくれない
ユーザー名:インディチャンプ投稿日:2025-03-15 12:11:18
【ネタバレ注意】
1990年に北京で開催されたアジア競技大会。閉幕式の翌日には映画製作所でも飾っていたマスコットのパンパンが撤去されている。ある社員を訪ねて来た青年だが、久しぶりの再会にあまり喜びは見せない。それでも社内の映画上映会に入場し、チケットをくれたのは僕の友人だと答える。
24分の短編。フランソワ・トリュフォー監督に捧げることが眼目の作品らしい。
世評を変えるのは、正当か?不評か?
ユーザー名:コマンドー者投稿日:2025-03-15 09:36:32
ゴールデンラズベリー賞総ノミネートと酷評されており、どんだけ酷い作品なんだと思って見たが、意外にそんなに悪くないではないか。
午後ローで暇つぶし程度に見るには最適のまったりした出来の娯楽作。
めちゃくちゃ面白いという訳ではないが、最後までそれなりに退屈せずには見れる作品になっており、アメリカでの大酷評はいくらなんでも行き過ぎである。
ジョニー・デップが脇役なのに一番目立っており、ローン・レンジャーの存在感が霞んでいるが、まあ仕方ない。
これが最低映画なら、最近のハリウッド大作などほぼ全てこれ以下の最悪映画ばかりということになってしまう。
あの頃は良かった
ユーザー名:コマンドー者投稿日:2025-03-15 09:25:47
オシャレ気取りの意識高い系映画ライターがいかにも絶賛しそうな作品なので、期待値低めで見たが、これは良く出来ており、評判通りの作品であった。
下手な脚本家だとロックバンドのエピソードばかりで構成してしまいそうなところを、主人公の家庭側の視点も同時に盛り込んでおり、それが作品のアクセントになっているのはさすがキャメロン・クロウという感じだ。
もう25年も前の作品になってしまったが、今見ると出演者が見事に白人だけで、何か凄く新鮮に見える。
この当時の白人ロックバンドの周辺は白人しかいないのが当然で、当たり前の風景なのだが、最近のポリコレ対策用無理やりねじこみ黒人が一切いないまさに適材適所のキャラとキャスティングである。
素浪人
ユーザー名:nabeさん投稿日:2025-03-15 09:18:02
渡哲也主演の関東シリーズ第1作である。
親代わりの組長の復讐をする男の生き様を描いている。任侠路線ではなく暴力団同士の抗争劇に、ひとり素浪人のような渡哲也がドンピシャで、男の魅力全開だ。
主人公の周次は、組長を守って殺人を犯し服役する。しかし服役の間その組長が殺され、4年後に仮釈放で出所すると組はバラバラだった・・・という、お決まりのパターンが楽しい。周次は早速組長を殺した犯人を捜すが、手掛かりは朱鞘のドスの持ち主ということだけで埒が明かないものの、関係者の証言で少しずつ当時の状況が明らかになり、周次が犯人にたどり着いていく展開がサスペンスのようだ。
健さんのようにセクシーではなく、アキラのように粋ではないが、武骨な一匹狼の不良を演じさせたら渡哲也ほどぴったりな俳優はいないだろう。ヒロインの丘みつ子が地味で、渡哲也とのラブシーンが無いのも、またそれらしくて微笑ましいところだ。
氷の微笑
ユーザー名:インディチャンプ投稿日:2025-03-15 09:06:26
食いしん坊の姪っ子に勧められて鑑賞。東京のグランメゾンはほとんど知らないが特に支障はない。
肝は冨永愛だった。
目と耳でしか情報を得られない観客に一品一品料理の解説をする役どころ。グルメ評論の権威らしいが、厳格で冷徹な表情が怖い。それがコースが進むと驚き喜び満足の温かさに変わって行く。効果抜群にその美味しさを伝えて、うまい。
パリの撮影に、大掛かりなセットとCG、大勢の外国人エキストラなど、映画としても贅を感じさせる。
キャビアもフォアグラも食べたことのない小学生はどんな味を想像したのか聞いてみたい。
胸やけの仲代
ユーザー名:コマンドー者投稿日:2025-03-15 09:03:35
日本戦後の謀略事件なら任せろの熊井啓が、開拓民と観光会社の対立を大いなる自然の中で描く異色作。
一応自然破壊問題を打ち出した社会派のテイストだが、開発側の描写が類型的なのと、仲代達矢や北大路欣也の開拓民側の主人公達も人物造形がイマイチはっきりせず、熊井啓の作品としては物足りなさが否めない仕上がりで、意欲的な失敗作とでもいったほうがいいだろうか。
しかしながら、冒頭のオールヌードシーンなど関根恵子の魅力はよく出ており、実質的には関根恵子のための作品といった感じになった。
仲代達矢が子供達が貰った靴を喜ぶシーンでの、子供達を見る時の何とも切ない表情が仲代ならではのやり過ぎ顔芸演技で表現され、その何とも言えない表情には思わず笑ってしまうことうけあい。
当時のポスターだと欣也と関根恵子が森の中で全裸になっているスチルが使われているが、劇中ではそのようなシーンは残念ながらない。
地味な社会派映画なので、客寄せ用にスチル写真だけはヌードシーン満載だが、一応撮っただけで、生真面目な熊井啓は本編からはほぼカットしてしまったのだと思われる。
昔、初公開時、映画館で、観たときは。
ユーザー名:マコ&マリ&メグ投稿日:2025-03-15 08:43:24
変な映画だと、おもったって、大笑い、したが。
同じ監督さんの作品、いろいろ観ると、そうでも、ない。
あの、塀は、いらんし、姉妹の変な踊りが、一回しかないのは、不満。
4Kレストア版の画面は、素晴らしい。
鮫のくだりは、「ジョーズ」なのだね。
他に、いろいろ、ありそう。
こんなことも、やってたのかと、ちょっと、驚き。
以外と、まともかも、ね。
男と女
ユーザー名:ameniutaeba投稿日:2025-03-15 01:34:45
ジャン・ルノワールの映画のような作品。
「Welcome to the human race」
ユーザー名:Aso, S.投稿日:2025-03-14 22:27:15
前作に引き続く、今日日のアメリカそのまんまシリーズである。全電力をシャットダウンさせ、やっと「人間」に戻る?。カーペンターよ、「近代」批判が小気味良すぎるではないか。
デビッド・リンチを失った年に
ユーザー名:むらちん投稿日:2025-03-14 22:23:20
たまたま本作を初見。
内容として、マルホランドドライヴが重なります。
銀熊賞受賞作品。

ジーナローランズの魅力は圧倒的!
作風としてはアメリカンニューシネマの様子で、
これこそ映画だと言わしめる出来栄えです。

深読みすべき方向性は無いのですが、ずば抜けた逸品。
振り返らせながら、ドンデン
ユーザー名:ゑぎ  投稿日:2025-03-14 20:19:28
成瀬のPCL(東宝の前身)移籍第一作でありトーキー一作目。矢張り、音使いは創意に溢れている。こういうことをやりたかったんだろうなぁと、何度も思わせられた。冒頭、路上の鳩からティルトアップし浅草寺や仲見世通りのショットを思いのほか多く繋げた後(パンを使ったショットが多い)、三姉妹で最初に登場するのは、三味線を持った堤真佐子だが(鼻緒の切れた下駄から見せる)、彼女と大川平八郎をちらっと出会わせておいて、そこにオフ(画面外)で「あたしのお姉さんね。門付けなの」と堤の妹-梅園竜子の声(大川に対して云う科白)を入れるという凝った処理がある。これは実にキャッチする導入部だ。

 三姉妹は長女が細川ちか子でその妹に堤と梅園という配役。ただし、細川は男-滝澤修(クレジットでは「脩」)と駆け落ちし家出しており中盤まで登場しない。家業は門付けで次女の堤が継いでおり、三女の梅園はレビューガールだ。音使いへのこだわり、という点では、もとより、音楽に関係のある舞台背景が選ばれているのだ。堤や若い弟子たち(3人いる)には、カフェや飲み屋で三味を弾きながら唄うシーンがあり、梅園には踊子の一人として舞台で踊るミュージカル場面がある。もっとも門付けの場面は、客に懇願してもなかなか唄わせてもらえないという悲哀を描いた部分が強調されており、店の女給に無言でレコードをかけられて(音楽が流れだし)、追い出されるといった場面もあるが、これも良い音使いの演出になっている。あるいは、重要なシーンでレコードの針飛びを盛り込んだりもしている。また、川岸で今川焼みたいなものを食べている堤とカメラを持った青年とのやりとりのシーンは、ワザと劇伴だけで科白を隠蔽したサイレント趣向の演出をやっていたりする。

 成瀬らしい画面造型の機微という点では、冒頭近くの(上で最初に書いた梅園のボイスオーバーの後の)、梅園と大川が隅田川沿いを歩くシーンで既に、やっぱり歩きながら会話する人物のカッティングは上手いなぁと思わせられる。他にも、堤と梅園の部屋での会話シーンにおける梅園を振り返らせてから堤に切り返す演出だとか、堤のフラッシュバックの中で、細川と堤を続けて振り返らせながら、ドンデン(180度のカメラ位置転換)で繋ぐといったカッティング、あるいは、後半の細川のフラッシュバックでは、滝沢と細川の会話場面をずっとドンデンで見せるといった演出が確立していることも指摘しておきたい。

 あと、フラッシュバックについて。沢山あるわけではないが、かなり目立つ使い方と云えると思う。例えば、細川の登場は、松屋の屋上で煙草を喫う仰角ショットだが、これは堤による回想だ。さらに堤の回想の中の細川が、滝沢のことを語るフラッシュバックの入れ子があり、後半には、細川が駆け落ち後の暮らし向きを語る長い回想の画面化シーンがある。これらフラッシュバック挿入の演出には規則性があって、回想に入る前の人物の顔をフォーカスアウトさせ、回想後にはその人物の顔をフォーカスインするという処理を律儀にやっているのだが、これはちょっと中途半端でかったるい演出に思えた。

#備忘でその他の配役などを記述します。
・三姉妹の母親は林千歳。今の言葉でいう毒親として徹底して描かれている。
・バーの酔客で藤原釜足、飲み屋で堤に絡む大男で岸井明が共にワンシーンのみ。
・浅草のチンピラみたいな役で前半は三島雅夫、後半は大友純が登場。
・梅園が鼻唄で唄うのは「唯一度だけ」(『会議は踊る』の主題歌)。
“菓子づくり”と“歌詞づくり”
ユーザー名:リベルタド!!投稿日:2025-03-14 18:39:43
お菓子教室に集う面々の希望と再生の物語。パティシエもロックシンガーも、繊細で深い味わいを表現したいって気持ちで共通している。甘くなり過ぎず、ベタベタしない物語に静かに感動。
やっぱり、挫折を乗り越えようと頑張る主人公は、ついつい応援したくなる。朝ドラでやって欲しかった。
倉田保昭出てます
ユーザー名:としさん投稿日:2025-03-14 17:20:25
2025年3月14日
映画 冒険活劇/ #上海エクスプレス (1986年)鑑賞

#サモ・ハン・キンポー 監督主演のコメディー・アクション作品
#ユン・ピョウ、#エリック・ツァン、#ロザムンド・クワン など香港映画を彩る豪華な共演者が50人以上登場

ジャッキー以外のスター勢揃いといった感じ
これ、映画館で、観てますが。
ユーザー名:マコ&マリ&メグ投稿日:2025-03-14 14:00:13
主役のひとって、中原中也やってたひとなの。
もういっぺん、何かで、観て、勉強させていただきやす。
ミイラ取り
ユーザー名:nabeさん投稿日:2025-03-14 10:09:45
スコットランドを舞台にしたハートウォーミングなドラマである。
大手石油会社の用地買収の顛末を描いている。タイトルからするとアメリカ型の強引なやり手のヒーローもののようだが、そうではなくて、都会のビジネスマンが田舎の人々に癒されて自分自身を発見する物語だ。
ヒューストンの大手石油会社が、スコットランドの海岸に大規模な石油コンビナートを作る計画を進めている。そのために現地へやり手のマッキンタイアが派遣されるのだが、当然予想される地元民の反対運動を想定して、資金だけは豊富に用意しているのがいかにもアメリカらしいところだ。しかし実際にマッキンタイアが行ってみると、反対どころかみな賛成で、土地や家を売って金持ちになりたい!という素朴な老人たちが、マッキンタイアを歓迎するのが可笑しい。マッキンタイアもスコットランドの海岸やオーロラの美しさに魅かれ、次第に田舎の人々に癒されていく。それは天文オタクの大社長も同様だった・・・というのがオチだが、直球勝負のアメリカ流に対し、イギリス流の変化球の技が面白い。
イケイケの80年代の作品なので、公開当時は感動もひとしおだったと思うが、当時に比べて働き方が変わった現代の目から見るとドラマの感動はそれほどでもない。むしろ時代が変われど、田舎の星空やオーロラの美しさは不変で神秘的なのが感動的だ。
シャラメ、歌も行けるか。死角なし。
ユーザー名:over投稿日:2025-03-14 10:09:32
ボブ・ディランの伝記映画である。フォークからロックに転向する60年代後半が中心。
存命のミュージシャンの伝記だから、『ロケットマン』と同じグループ。

シャラメ、『ウォンカとチョコレート工場の始まり』で歌って踊っていたが、今回も歌っている。似ている。何をやらしても達者な人である。

ミュージシャン伝記だと。
『ボヘミアン・ラプソディー』は、別の人が吹替で歌っていた。
『ロケットマン』は、俳優本人が歌っていたがイマイチだった。
そう考えると、シャラメ、達者である。

ディランに夢中になった人は、私よりもだいぶ上の世代のはずで、みうらじゅんさんを連想する。
それでも、ディランの烟ったような眼差し、くぐもった歌い声、猫背は思い浮かぶので、シャラメの再現度は高い。達者である。

本作で描かれたディランのエピソードに関しては、みうらさん曰く知っているものばかりとのことだが、知らない者としては、ファン嫌いとか、二股恋愛とか、恩人ピートへの義理より自分の進みたい音楽を選択など、人間臭い部分があって面白かった。
太宰治と同じ箱に入れてみた。

ジョニー・キャッシュが、悪い先輩でカッコいい。
「ヨーロッパの学校は子供の人権重視」はウソ。
ユーザー名:over投稿日:2025-03-14 07:58:51
兄へのイジメを目の当たりにした妹の視点から描く映画。キツい。

妹のノラ、1年生なので、心情が移り変わる。
入学当初は不安で、兄に引っ付こうとし。
友達ができると、兄のことを忘れて遊び。
兄のイジメで、兄を心配し。
虐められた兄のせいで、友達とケンカすると兄を疎ましく思い。
兄がイジメに加担すると、止めに入る。

小さい子は、悪気なく、自己本位だな、と思う。
ラストで、兄のイジメを必死に止める姿が健気である。

何となく、ヨーロッパの小学校は日本より過ごしやすいのかなと思っていたが、そうでもないらしい。
イジメはあるし、教員はおざなりだし。
休み時間の校庭に、監視員がいるけど、あまり役に立っていないし。
ただ、イジメ加害者への対応は厳格だったな。言い逃れは許さない感じで、そこは好感触。
まあ、被害者アベルが加害者に加わって再発するんだが。

この兄妹の父親も、毎日に送り迎えに来ていて、家事をしていると言っていたが、謎である。シングルファーザーの失業者なのか?
どシロウトは、ひっこめ。
ユーザー名:マコ&マリ&メグ投稿日:2025-03-14 07:19:57
迫力満点で、最後まで、ハラハラドキドキしながら、観た。
パンフレットが、初めから作られてないみたいだけど、時代背景を解説したヤツが、ほしいところ。
もっとも、いま、どうして、この素材をとりあげるのかは、よく、わからんが。
株式会社スティングレイ