■本名はGe'rard Robert Philip。ホテルの支配人をしていた父の希望から法学士になるためニースの法律学校へ進む。が、第二次大戦の戦火から逃れて南仏にやってきていたマルク・アレグレ監督たちと付き合うようになってから演劇に興味を示すようになり、彼の勧めでカンヌの演劇学校に通うようになる。その後もアレグレの紹介で舞台に立つようになり、主演のマドレーヌ・ロバンソンから演技を学んだことも。やがてアレグレの弟の監督作で映画デビュー。その後も舞台と映画に出演作を重ね、43年にパリへ移住。そこでコンセル・ヴァトワールに入学して改めて演技を学び、幾つかの舞台で大成功を納めた。45年の「白痴」で映画...でも注目を集め、47年の「肉体の悪魔」(日本公開は57年)で日本でも人気を博す。以降はフランスを代表する二枚目スターとして活躍。特にレネ・クレールの「悪魔の美しさ」からは3本に続けて出演してその地位を確立した。52年の元ジャーナリストと結婚。59年に肝臓ガンで死亡した。