■1967年、アメリカのテキサス州に生まれる。両親は結婚に失敗し、母親の養父母がジェイミーも養子として引き取り育てる。そのため子ども時代は厳格に育てられ、ボーイスカウトや教会の聖歌隊などで活動。また、祖母の強い意向でピアノも3歳から学ばされたという。高校時代は優秀なフットボールのクォーターバックとして活躍。一方、大学では音楽を学んだ。しかしその後、恋人の勧めがキッカケでスタンダップ・コメディアンとしてショウビジネスの世界でのキャリアをスタートさせる。91年、アメリカの人気コメディ・シリーズ「In Living Color」のレギュラーとなり注目を集める。以後、テレビを中心に活躍を続け、96年には...自らの冠番組“ザ・ジェイミー・フォックス・ショー”がスタート、全米のお茶の間の人気者として確固とした地位を築く。一方でこの頃から映画への出演も増え始め、99年のフットボール映画「エニイ・ギブン・サンデー」では高校時代のキャリアを活かし、クォーターバックの選手ウィリー役を好演、俳優としても注目される存在へと成長する。01年の「アリ」でもウィル・スミス演じるモハメド・アリのセコンド役をみごとに演じて再び高い評価を受ける。そして04年、ジェイミーのキャリアが大きな節目を迎える。不幸にも殺し屋の運転手をするハメになったタクシードライバーを演じたマイケル・マン監督の「コラテラル」では、主演のトム・クルーズに負けない存在感で強烈な印象を残す。さらに同じ年、“ソウルの神様”レイ・チャールズの伝記映画「レイ」に主演、まるでレイ・チャールズ本人が乗り移ったようだ、とさえ評されるほどの神懸かり的演技を披露、各方面から絶賛され、アカデミー主演男優賞をはじめ数々の映画賞を獲得、俳優として不動の評価を獲得した。