バイオテクノロジーを中心とした研究開発により一大コンツェルンへと成長したWADは、その企業都市に両親と暮らす17歳の少女・麻宮アテナを厳重な監視下に置いていた。やがてアテナは激しい頭痛と共にテレパシー、サイコメトリー、テレキネシス等の超能力を発現させていく。 そんなアテナの前に現れた奇妙な青年シュウ。WADの幹部研究者でありシュウの育ての親でもある椎名まどかは、アテナの身柄拘束に失敗すると...アテナに好意を示すシュウをそそのかし、超能力でアテナに戦いを挑むように仕向ける。何故まどかは執拗なまでにアテナの命を狙うのか。アテナの出生とWADの関係とは。多くの謎の解けぬまま、超常現象マニアの先輩ヒロキ、スクープ記者菅野の助けを借り、アテナはWADからの逃避行を開始するのだった……。 SNKの横スクロール・アクションゲーム「サイコソルジャー」のメインキャラ麻宮アテナを主人公にした、やはりSNKの3Dアドヴェンチャーゲーム「アテナ」が原案のサイキックSF。 自分の能力への不安感や周囲の人間への不信を石橋けいが丁寧に演じ、良質のドラマに仕上がっている。超能力の描写も印象的で、CGによる光線技の応酬といった安易な手法ではなく、色彩を基調とした画面が不思議な効果をもたらした。ゲームのシナリオに引きずられたためか、後半立て続けに登場する、コウモリ山の魔法陣、超古代遺跡のミイラ、人工知能タンタロス、古代人の末裔・黄雷人(はんらいびと)といった一連の設定には違和感を覚えるものの、運命に流されるままの少女が自分の進む道を自ら見い出していく展開は、久々に良質のジュブナイルを感じさせるものであった。なお、放映時にはサブタイトルの表記は無いが、各話の最後に表示される「Go to the ○○ Stage」のテロップをここではサブタイトルとした。全12回。
そんなアテナの前に現れた奇妙な青年シュウ。WADの幹部研究者でありシュウの育ての親でもある椎名まどかは、アテナの身柄拘束に失敗すると...アテナに好意を示すシュウをそそのかし、超能力でアテナに戦いを挑むように仕向ける。何故まどかは執拗なまでにアテナの命を狙うのか。アテナの出生とWADの関係とは。多くの謎の解けぬまま、超常現象マニアの先輩ヒロキ、スクープ記者菅野の助けを借り、アテナはWADからの逃避行を開始するのだった……。
SNKの横スクロール・アクションゲーム「サイコソルジャー」のメインキャラ麻宮アテナを主人公にした、やはりSNKの3Dアドヴェンチャーゲーム「アテナ」が原案のサイキックSF。
自分の能力への不安感や周囲の人間への不信を石橋けいが丁寧に演じ、良質のドラマに仕上がっている。超能力の描写も印象的で、CGによる光線技の応酬といった安易な手法ではなく、色彩を基調とした画面が不思議な効果をもたらした。ゲームのシナリオに引きずられたためか、後半立て続けに登場する、コウモリ山の魔法陣、超古代遺跡のミイラ、人工知能タンタロス、古代人の末裔・黄雷人(はんらいびと)といった一連の設定には違和感を覚えるものの、運命に流されるままの少女が自分の進む道を自ら見い出していく展開は、久々に良質のジュブナイルを感じさせるものであった。なお、放映時にはサブタイトルの表記は無いが、各話の最後に表示される「Go to the ○○ Stage」のテロップをここではサブタイトルとした。全12回。